クロスレビュー

■ X-MEN:エイジ・オブ・アポカリプス 3巻(小学館プロダクション)

Marvel Comics,1995年作品.小学館プロダクション版は1997年.X-MEN関連タイトル全てにおよぶ一大クロスオーバー,当時レギュラータイトルとして発刊されていた,Uncanny X-MEN, X-MEN, X-Factor, EXCARIBUR, X-Force, GENERATION-X, Wolverine, CableなどのX-MEN関連タイトルを同時に4ヶ月間締結.「エイジ・オブ・アポカリプス」クロスオーバーの為に全く新しいタイトルを冠して前代未聞の同時進行型ストーリー展開を行なった.チャールズ・エグゼビアが存在しない世界でX-MEN達はどのような運命を辿るのか?全てのタイトルがリンクしあって一つの避けられない結末に進んでいく大河的タイトルでもある.

小学館プロダクション版の最終巻となる第3巻は,Gambit & The X-Ternals, X-CARIBRE, X-MEN: OMEGA, X-UNIVERSE, X-MEN: CHRONICLES #2を収録.全シリーズの最終章であるX-MEN: OMEGAを中心に,サイドストーリーのX-UNICERSEと,X-MEN:CHRONICLESが収録されている.この3巻で当時刊行されていたエイジ・オブ・アポカリプスシリーズを全話包括することになる.アートにはSalvador Larroca, Carlos Pachecoなど新進気鋭のヨーロッパアーティストが採用されているところが興味深い.編集の方針だろうか?この3巻にはメインストーリーから離れた周辺的なストーリーが多く集められている.

吉田司郎
1.2巻が素晴らしすぎたので 3点
吉田司郎

1.2が名エピソードばっかりだったのでしわ寄せがきちゃった3巻です。ぶっちゃけ、X-MENΩ以外いらない(笑)Xユニバースもちょっといいけど。Xターナルズ:たいして好きじゃないならつきあうな。レミー。グイド可哀想。Xカリバー:かなり無理矢理感ただよう話。ナイトクローラー&デッドプール好き以外読まなくていいです。X-MENΩ:ラストまでがあわただしすぎる。でも読まないと終われない。Xユニバース:読後感がよくないんだなぁ。X-MENクロニクル2:レミー軟弱すぎ。マグニートーとローグがどうやって子供を作ったか、の秘密が明らかになります。総評:1.2巻はよかったんだけどなぁ・・・ラストがしりすぼみかなぁ。

田中。
6
田中。

3巻に収録されてるタイトルもそれぞれ重要な話なんだけど、個人的にどの話も納得いかない。特にAOAを締めくくるX-MENオメガの主要キャラの死に方はかなりいやん。コロッサス馬鹿すぎ。サマーズ兄弟弱すぎ。XユニバースはX-MEN以外のマーヴルタイトルが好きな人はたまらん・・・?

Lee
7
Lee

全三巻の完結となる三冊目になります。本巻ではXチーム2タイトルと、この世界で活躍している(正史では超人であるはずの)人間の闘い、そして本作AOAの直前のお話、それとエピローグが収録されています。今回は違う星に飛んでいったり、未知の楽園を探すなど少々今までの作品に比べて非現実的なお話が多い中、人間がどうこの世界を戦ったかという興味深いエピソードがあったりするので、 一風変わった一冊かも知れません。ともあれ、今巻ですべてが完結するので、前二巻を読まれた方は、必ず読む事を オススメします。また、一度読み終わったあと、もう一度全巻通して読み返してみるのもいいかも。

えむはし軍曹
9
えむはし軍曹

この巻で終わりの大団円なんですが,オメガをRoger Cruzに書かせたのが納得いきません(笑).実際,全編通して淙々たる面々が執筆しているんですが,頭と終わりがRoger Cruz.ダメだとは言わないけどもっとベテランに締めてもらいたかったですね.自分はヨーロッパ系のパセコとラロッカは大好きですので他は楽しめました.絵的に.ガンビットとエクスカリバーは正直,頭数合わせだと思いますので(笑),あの程度の話でも仕方ないでしょう.特筆すべきはX-Universe.X-MEN系のキャラしかフィーチャーされていない本編ですが,他のマーヴェルキャラの熱い生き様も見ることが出来ます.そしてここで読者は悟るのです.ヒーローであることは能力ではない.心意気なんだと.この話があるだけでAOA全体の評価も高くなってくると思います.

DIE
10
DIE

2巻と比べて全体的に馴染みやすいアートなのと、何と言っても完結編と言うコトでこの点数。やはり特筆すべきはX-MEN Ω。全てのタイトルが収束していく様は感動的である。特にマグニートの最後の台詞はプロフェッサーXの意志を受け継いでいるコトが良くわかり改めてその意志、存在感が際立っている。X UNIVERSEは人類が主に描かれており、X-タイトル以外のヒーローが多数登場しニヤリとさせられる。また、2巻同様巻末にAoA版X-MEN黎明期のエピソードが収録され、ガンビットがチームから抜けた理由がわかる。ちなみに、このエピソードに物凄くカッコ良くない「ウルヴァリン」が登場して笑いました。

レビュアー5名.平均点:7.0 標準偏差:2.7

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