X-MEN アンコールは,1994年小学館プロダクションより発刊されたX-MENの3巻および4巻を1冊にまとめ再出版したもの.1998年10月発売.内容はコミックス,解説ともにX-MEN3巻,4巻と全く変わらない.カバーには出版された当時のキャラクター紹介が追加されている.
収録コミックスは,X-MEN(現NEW X-MEN)の#8-#11,GHOST-RIDER(vol.2)の#26,#27,そしてUncanny X-MENの#256-#258.前半はX-MENとGHOST-RIDERのクロスオーバー.X-MEN側のスタッフはJim Lee & Scott Lobdell, GHOST-RIDER側はHoward Mackie / Ron Wagner.小学館プロダクションとしては初のクロスオーバー作品.続くX-MEN#10,11は異星人モジョーとX-MENとの戦い.原書では最後のJim Lee執筆作品である.Uncanny X-MEN #256-258はX-MEN誌以前にJim Leeが手掛けたX-MEN作品.サイロック,ウルヴァリン,ジュビリーの香港での活躍が描かれている.
X-MEN3&4としては7,X-MENアンコール2としては6
吉田司郎
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3巻はゴーストライダーとのクロスオーバーです。4巻がモジョと闘った後、いきなり過去のX-MENの話を振り返るという展開になります。話し的にはいまだに混乱の元となってるサイロックの東洋人化がのってるので押さえておきたいですね。また昔のジム・リーの絵柄も見ることが出来、ファンは必見です。この号から先はジム・リーの絵はあまり出てこなくなります。また3巻巻末の年表はX-MENを知るうえでは貴重な資料です。 |
5
ふぉーりん。
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アンコール1は漫画の延長として読めると思うが、アンコール2となると途端にアメコミ独自のシステムが読者に襲いかかるのではないだろうか。クロスオーバーに過去作品との壮大なリンク。さらにいつ解決されるのかまったく分からない伏線・・・。いやこりゃ大変だとここで止めてしまうか、まだまだ奥が深いぜ!と喜ぶか。ちょっとした分かれ道だと思う。アンコール1でジム・リーの作画に魅了されたのなら今回も楽しめるはず。 |
7
Lee
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これでやっと前回の伏線が生きてくる…かと思いきや、後半は<アンコール1>以前の話になりますので、戸惑いは隠せません(笑)。が、初めてここでクロスオーバーの手法が出て来て、アメコミの醍醐味を味わうことができます。前回とはうって変わってストーリーに深みが出て来て、タッチの違う濃い絵柄(笑)も出て来たりして正直とっつき悪い面もありますが、「X-MEN」のストーリーを踏襲する為 にも、<1>を読まれた方は是非。 |
8
えむはし軍曹
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Jim Leeの絵を見せたいのかX-MENのストーリーを読ませたいのか,編集としてこれはどうなんだろうと考えた本です.気持ち的にはこのまま#12のアルマゴルド編につないでもらいたいところでした.内容はまさに盛り沢山.クロスオーバーからバックイッシューまで.アメコミに馴れない人には辛いかもしれません.一つ一つの作品は素晴らしいのですが1冊の本として読むには辛いものがあるかと..そこで減点です.X-MENの資料的価値としてはかなり高いと思います. |
7
DIE
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前半のエピソードは、ガンビットがメインかと思いきや実はゴーストライダー、しかも何気に日本語版初のクロスオーバー。X-MENタイトルとゴーストライダータイトルの絵のギャップが激しく、アメコミに馴染みがないとかなりツライ。中盤のエピソードはモジョーワールドと言う異次元が舞台で、この世界の支配者連中がかなりハイ・テンション。良くも悪くもX-MENの振幅の広さを感じる(笑)。後半エピソードは、一転して過去が舞台に。映画版、TVアニメ版共に登場しなかったサイロックがメイン。時系列もズレるし彼女のキャラが掴めないと混乱必至の事態に。これらの壁を乗り越えられれば+3点の出来。 |
レビュアー5名.平均点:6.8(6.6)標準偏差:1.1(1.1)
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